ペルチェ素子とは、一般的に冷却・加熱効果のある電子部品のことをさします。ペルチェ(効果)の定義は、「二種類の異なる金属の接合部に電流を流すと片方の金属からもう片方へ熱が移動するため吸熱(発熱)がおこる、また電流を逆流させると反転が起こる」です。
メリットとしては、
①可動部が無く、騒音を発生しない。
②大気汚染(二酸化炭発生)しないクリーンな環境にやさしい冷却装置。
③加熱も冷却も可能。
さらに詳しく説明すると、19世紀後半にフランスのJ.C.A.Peltierさんという科学者がこの効果を発表したので、ペルチェと名づけられました。よくゼーベック効果とも呼ばれます。ゼーベック効果は1821年、ドイツ人科学者ゼーベックにより発見された温度差によって金属に電流が流れることをさします。はたまた、トムソン効果とよばれることもあり、こちらは温度勾配のある導体を電流が流れるときの加熱・冷却を記述する定義で、イギリスの物理学者ウイリアム・トムソンにより発見されました。